先月、英国のエリザベス女王が亡くなりましたね。
大往生、ご立派でしたとしか言いようがありません。
今回のネタはそっちじゃなくてトヨタ・クラウンです。
中高年のみなさん。新しいデザインに何を思いましたか?

これがいまの「いつかはクラウン」ですよ。
どんなユーザー層をターゲットにしているのか、まったく意味不明。
初代クラウンは戦後間もない昭和27年から開発が始まる。
自動車先進国だった諸外国の技術提携を受けずに、本当の純国産であることがクラウンの使命。
高級車というよりは、乗用車とはどうあるべきか? トラック用のハシゴフレームしかなかった当時、本当に1からのスタート。
日本の復興と経済発展、そして高度成長期。クラウンという車はそういうことに同調して歩んできた特別な車なんだと思う。
いつかはクラウン。 これ、最上級という意味じゃない。
鶏頭となるも牛後となることなかれみたいな、そんな感じ。
中小企業の社長さんがさ、親請け企業やお得意様に気を使うことなく、ベンツみたいにエラそうでもなく
ゴルフに乗って行っても恥ずかしくないし、冠婚葬祭のようなフォーマルな場にも行ける。
後部座席もまずまずの乗り心地。親孝行やお客様を乗せても評判がいい。
クラウンとはまさにそういう「ちょうどいい」の代表格だったのだ。
関税引き下げでベンツなんかが安く買えるようになり
セダンより広く使えるミニバンが人気になり
レクサスなんていうブランドを立ち上げちゃったもんだからクラウンは窓際係長みたいになっちゃった。
さらに悪いことに頭の悪い子たちや白髪交じりになっても大人になり切れないお馬鹿さんが
車高を落として太いタイヤを履かせて、そういうヤツらが例によって集団になったりして。
「セダンダサい」のイメージを定着させてしまった。
別にほしくてたまらないわけじゃないけど、いつかはクラウン。
うちの会社は堅実にまずまずの業績ですよって目印だったクラウン。
お、クラウン買ったんだ?って一応言ってもらえるクラウン。
社長の目が気になる部長の最適解だったクラウン。
自分より体重が重くなった奥さんと、自分より背が高く育った息子を乗せても不満が出ない広さのクラウン。
スイッチ類は日本語表示で使いやすいクラウン。
そんな世の中の頑張ってきたお父さんたちの
クラウンはその役割を終えたのかもしれませんね。
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- 2022/11/13(日) 07:31:47|
- 何様語録
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| コメント:4
こんにちは。
記事終段のクラウンたとえ話、非常によくわかります。
その通りの時代でしたね。
僕は時代が少し下がるのかもしれません、マークⅡが課長の証
というか管理職のステータスシンボルのイメージでしたね。
今は底辺で貧乏だけど、せめてマークⅡくらいは乗れる身分に
なってみたいなんて思ったもんです。
マークⅡも最後は自分が誰だか訳がわからなくなって消えて
しまいました(笑) いまの日本人みたいw
仰るとおり日本の成長を支える頑張るお父さんのスピリットは
もうないんですね。
今は(あんまり具体的に言うとカドがたつのでいいませんがw)
馬鹿がタイヤを履いて走行しているようなクルマが多すぎますね。
- 2022/11/16(水) 15:05:50 |
- URL |
- Dr.HEE #-
- [ 編集 ]
マークⅡもよくよく考えれば変な立ち位置の車でしたよね。 そもそもがカローラの上位互換であるコロナ。そのスポーティーグレードこそが「コロナマークⅡ」だったはずです。その後販売店の事情でチェイサーとかクレスタが誕生して、マークXになって消えちゃったw
似たような運命の車はいっぱいあります。 スズキスイフトなんて新型カルタスだしヤリスなんて僕に言わせれば新型スターレットです。
話が最初から脱線していましたがw クラウンの上位がプレジデントという、この格差を埋めるべくなのかシーマの誕生でトヨタが本気になったのかはわかりませんが、セルシオというベンツすら危機感を感じた名車が誕生してしまいます。 これがクラウンの終わりの始まりだったのかもしれませんね。
そのセルシオですらレクサスというプレミアに飲み込まれてしまいました。
車離れのご時世ですが、それでもくるまこそステータスシンボルだった世代にとって「いつかはレクサス」に取って代わったのかもしれません。
ちなみに僕はアンチトヨタなので、レクサス買うくらいならということで中古のベンツを買ってみました。 ええ、後悔してますよ・・・
- 2022/11/16(水) 19:11:09 |
- URL |
- いえねこ #-
- [ 編集 ]
TOYOTAのクラウンって、自分で運転する車ではなく
後部座席にデーンと乗っかり、取引のある親会社へいくときに?
・うちの営業は順調です!
・うちは身分相応を心がけていまして、ヒエラルヒーを崩したりしません!
・うちは、安全をたいせつに真面目に経営しております
といった感じで、子会社社長クラスの営業車では?
その子会社の営業にクラウンが使われなくなったので、さて、どこをターゲットに?
もう、自分で運転する車になるのですから、前の座席を中心に車のコンセプトを発想
でも、そもそも
あんな車、自分で運転したってつまんないのでは?
ベンツ
オジキが乗っていまして、昔のことですけど
重くて、長い坂はモタモタ。
腹を立ててアクセルを踏むと、ダブルクラッチとかでヴォ~~と吠えて、でも車が重くて音だけ
「すりーぽいんてっどすたー」
陸海空の頂点!
あれを車のヘッドにとりつけると+100万?
ベンツより、フォルクスワーゲン ビートルの三角窓が好きでした。
パタパタという音
平らなフロントガラス
いつも車内にガソリンの匂いがしていて
ビンテージとかで、ほとんど乗せてもらえませんでしたが
- 2022/11/17(木) 10:44:25 |
- URL |
- Pie #vDT9Vm1A
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クラウンあたりが自分で運転する限界なのかなって思いますよ。 センチュリーを運転してたら運転手にしか見えませんしw
ベンツもそうですよね。自分で運転する最上級というか、その上のマイバッハとかRロイスを自分で運転しちゃうって微妙な感じです。
まあそれでもセダンを改造して喜んでるVIPとかいうジャンルでは違う解釈のようですが。
現在ではリヤシートの広さとかを考えるとアルファードとか場合によっちゃオデッセイあたりのほうが数段上の快適さです。ゴルフバッグも楽に積めますし、死体袋も4つくらいはいけそうですw 多少汚れていようが気にならないし、洗車機ぜんぜんOK。
要は車に何を求めるのかってことでしょうね。 見栄なのか質実剛健なのか、燃費なのか価格なのか。
欲張りな私は車について真剣に考えると絶対に1台では満足できなくなるので、極力興味のないふりをしています。
- 2022/11/17(木) 13:36:25 |
- URL |
- いえねこ #-
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