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穴掘って吠えるでござる

思っていることを適当に書き溜めして、1年後に恥ずかしい思いをするためのブログである。

安全保障関連法をちゃんと検証してみよう【3】

【1】で何が変わるか、【2】で「事態」とは何を指すかを確認してきました。

最後に「自衛隊の活動はどう変わるか」を検証してみます。


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時事通信より



集団的自衛権
前記事で書いた通り、受動的防衛から能動的防衛ができるようになるということでいいと思います。
日本国土が戦場になる「武力攻撃事態」を事前に回避するとしたらこれしかありません。
たとえばソマリアでソマリ族と米軍が戦争状態になったとしても発動されることはありません。
存立危機ではありませんからね。
ところが仮にソマリアに対して某国が艦船を提供し強大な海軍を持ったとします。
そうするとインド洋の情勢が一気に不安定になり、半年以内に解決しないと日本の石油備蓄は底をつきます。
この場合はアメリカやその他の国と共同で海上封鎖の解除や安全の確保のための作戦行動に
自衛隊を派遣する可能性は高まります。 
さて、これを能動的防衛と判断するか、戦争しに行ってると判断するか。
私の意見では「防衛」の範囲だと思いますが、みなさんはどうですかね?


周辺事態の後方支援
今までは米軍の食糧と人員に限定。
「周辺」という言葉はとても曖昧で、「日本領土から○○海里」という規定はありません。
この改正前の状態だと、当然判断が遅れます。特にあの党とあの党が根拠もなく騒ぐでしょう。
さらに人員を運ぶとありますが、人員とは兵員も含まれるわけで、兵隊さんなら丸腰はあり得ないでしょう。
つまり「武装した兵員」を輸送するということで、武器弾薬も輸送することになるのです。
まあ、これに関しても有事の場合あの党とあの党が・・・
ということで、緊急時にあれこれもめないためにも、あやふやな表現は排除したという感じですかね。
米軍以外の他国軍も支援についてですが、緊急を要する撤退、たとえば「ケガ人の搬送」など
「あんたは米軍じゃないから船には乗せません」なんて言えませんわな。

海外派遣
うーん・・・ これはちょっと微妙かな。 目的を明確にしていただかないと参戦も反対もできん。
機雷除去やPKOならば賛成。 戦闘状態のところへ援軍として送るなら、それこそ「存立危機事態」でなければならない。
恒久法にまでする必要はないかもしれないね。


武器使用
自衛隊や管理下、保護下にあるひとの「護身専用」だった武器が
同盟国や要請のあった人々の警護に駆けつけ、使用が可能になった。
やっちまえってわけじゃない。 法に縛られ発砲の判断が遅れることがないようにする。
つまり現場判断の規制緩和だ。 その上で自己の保護と考えれば危機回避にもつながる。



在外邦人の救出
これに反対する人はいないんじゃないかな?
渡航規制がかかってるのに勝手に行って拉致されて殺されて・・・ これは問題外。
たとえば大使館が占拠され大使や大使館員が人質にとられたとか
日本企業の海外工場が武力攻撃され、逃げ遅れた日本人従業員が救助を求め身を隠している。
「飛行場までは自力でがんばってね♡」なんて無茶言ってはいけません。
あらゆる手段で国民を守る。 そうじゃなきゃ日本人であることが怖わすぎる。
前記事でも書いた「イラク邦人脱出」のようなことは、繰り返しちゃあかんのです。
もっと言えば人道的観点からも他国人の救出も判断次第では可能にしていいくらい。



さて、3回に分けて「安全保障関連法」について私なりに検証してみたのですが

できれば法制反対だったひとの意見も聞きたいんだよね。 そう簡単にコメントはもらえないでしょうが・・・

わかるんですよ、反対したくなる理由も。 私自身「この部分はいかがなもんか」というところもあったし。

またある方のブログでは「政府を暴走させない権利が国民にはあり、それが憲法に明記されている」と。

これは正論だと思いましたね。 だからこそこの法制が暴走なのか必要なのか、ちゃんと議論したいのです。

感情論抜きでね。

日本が巻き込まれるような戦争が起こるか起こらないかなんて誰にもわかりません。

そんなもんは見る角度によっていかようにも解釈できますからね。

ただ、悲しいかな人間の本質として、利己的であることは間違いなく

利己の一致が民族や国となり、国境というものが出来上がってしまったわけです。

それこそ宇宙人が地球侵略にでもこなければ、世界中のひとの利益は一致しないでしょうな。

戦争なんてもんは正義vs悪じゃない。 こっちの正義vsあっちの正義。

Si Vis Pacem, Para Bellum(平和を求めるなら、戦に備えよ) 昔からこんな言葉があるのです。


私としては家族や友人を守るだけの武力や手段を持つことに対して

「そんなもんいらない」と言えるほど楽観的にはなれないのでございます。



政策なんてものは、非常にややこしく見れば見るほどめんどくさいもの。

ですが、そのめんどくさいをめんどくさいのままで済ませていた始末があのデモです。

無関心だったことをまず恥じなさいと思う。

そして、自分でちゃんと検証確認してみて「誰に票を投じるのか」よーく考えていただきたい。

まわりの雰囲気やマスコミの搖動に流されないようにね。


以上。

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  1. 2015/09/23(水) 00:48:34|
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  3. | トラックバック:1
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コメント

非の打ち所なし 拍手ぺちぺち ←?

ヨクワカラナイから反対、でなく自分なりのしっかとした判断での賛成 反対が欲しいところですね
  1. 2015/09/23(水) 08:07:13 |
  2. URL |
  3. @ もぐもぐ。 #-
  4. [ 編集 ]

@ もぐもぐ。様

>非の打ち所なし

ええ。何度も誤字チェックしましたからねw
暴走だというなら、暴走させないために「何をしようとしているのか」ちゃんとチェックしないとダメです。
賛成だとしても、後になって「あれ?」と思わないために監視するのが有権者の義務なんですね。
  1. 2015/09/23(水) 10:16:55 |
  2. URL |
  3. いえねこ #-
  4. [ 編集 ]

ヨクワカラナイけど。
これでアメリカから巻き上げられるお金が、減るといいのに。思いやり予算でしたっけ?
  1. 2015/09/23(水) 14:10:21 |
  2. URL |
  3. はじめ #-
  4. [ 編集 ]

はじめ画伯

そうそう、それもありますよね。 そうすると基地問題がさらにややこしくなるかもしれませんが・・・

ひとまず、苦手な堅苦しい話もコメントいただいて大感謝です。
つぎはユルイ話題にしますからねw
  1. 2015/09/23(水) 14:31:11 |
  2. URL |
  3. いえねこ #-
  4. [ 編集 ]

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安全保障関連法をちゃんと検証してみよう【3】

   リンクさせてもらってる(← 勝手にリンクしてたらオコラレタでござる・笑 ) いえねこさんが  理路整然と今回の安保法制について解説しています 是非とも読んでほしいところでござるヨ 【1】で何が変わるか、【2】で「事態」とは何を指すかを確認してきました。最後に「自衛隊の活動はどう変わるか」を検証してみます。時事通信より◆集団的自衛権前記事で書いた通り、受動的防衛から...
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