ユネスコは9日、南京虐殺を世界記憶遺産に登録。
これは仕方ないね。
ネット上では全くの捏造であるという主張や30万人という数に対して信憑性がないといった意見など
あらゆる反発がある。
日本政府に関しては「ユネスコの政治利用」として異議を唱えている。
この南京虐殺だが、まったくの捏造というなら勉強不足だ。
虐殺という表現が適切なのかどうかは立場によって変わるので
一般的に使われる「南京虐殺」という表現をここでは使わせてもらいます。
で、虐殺は実際にあった。
これは日本軍の記録にも残っているし、当時従軍していた日本人の証言もあるし日記も多数確認されている。
公式文書では約12000名(その他処分不明も少なくない)が処刑。
先にも書いた30万人というのはあり得ない数字だと思われる。
これもちゃんと記録に残っていて約27000人を捕虜にして
収容7450 釈放7850 不明172 処断約12000
30万は嘘だとしても、12000人を銃殺した事実は認めなくてはならない。
もう一つ論点になっているのが「民間人を殺した」という中国側の主張。
これも実は記録に残っていて、民兵(義勇兵 ゲリラ)も処刑していて
12000人の中に含まれている。
義勇軍なども兵員として扱うというのは国際法で決められている。
いずれにしても、極東国際軍事裁判や南京軍事法廷でもこの件に関係した司令官は死刑になっている。
虐殺に至った事情は脱走を企てたり、あまりにも多い捕虜の扱いに困ったとか諸説ある。
事実、捕虜として収容されて処刑されなかった中国兵も多数いるという点。
皆殺しじゃなく、何らかの識別はされた形跡がある。
皆殺しするなら狭いところに集めて火を放ったほうが断然手間もかからず弾薬も無駄にならない。
ここまでいろいろ書いたのは、本気で捏造を主張する人がいるからであり
「あったか なかったか」という事実関係だけ言えば「あった」ということを理解してほしいためです。
人数は関係ございません。 理由もあまり意味がない。
そして実際に見せしめ裁判であったとしても裁かれ死刑になった軍人がいたということ。
その後 近年まで中国はそのことについて賠償請求や政治利用は一切しなかった。
なので最近になって10万だ20万だ30万だと犠牲者数が増え続ける中国の主張には違和感を感じるし
政治利用する気満々なのもわかる。
ユネスコ世界記憶財産に登録されて、日本政府が遺憾だというのもわかる。
わかるんだけどもさ。
東京裁判や南京法廷で裁かれたから「これでおしまい」って放置しちゃった結果でしょ?
田中角栄が日中友好条約を結んだときだって言及してないと思うよ。
原爆被害者に対してあれこれ言うつもりはありませんが
被爆国という「被害者意識」ばかりではダメなんだと思う。
南京の事件や慰安婦の問題。
原爆や無差別空襲の問題。
これらは同じテーブルの上で考えなきゃならないはず。
「戦争なんだから仕方がない」というなら全部そうだと言えるし
「非人道的」だというなら、これもまた全部に当てはまる。
だからこそ「今さら」なんて言わずにちゃんと話し合えばいいと思う。
事の大小にかかわらずにね。
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- 2015/10/10(土) 04:51:22|
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