おじいちゃん

たまにいますね、公園とかで体操しているおじいちゃん。
人が見てると上体をぎゅーん反らせて「どうじゃ、若いもんにはまけてないじゃろ？」と言わんばかりの視線を向けてくる。
正直言ってしまえば「カチコチですやん」なのでございます。　本人が思うほど反っていないのだ。

無理しないでね。公園で遭難とか洒落にならないから。



そんな体操おじいちゃんたちが問題になっている。
◆彦根城天守前でラジオ体操続けたい　市「文化財保護のため場所変更を」

2024年の世界遺産登録を目指す彦根城（滋賀県彦根市）の国宝・天守前で、早朝にラジオ体操をしている市民に対し、市が場所を変えて行うよう求めている。開場時間外で文化財の管理面などが理由。参加者らは陳情書を提出し、継続できる環境づくりを求めている。

琵琶湖や城下町の町並みの眺望も魅力で、参加男性は「城はもちろん、朝日を受けた一帯の景色を見ることができる超一流の場所で健康増進ができ、値打ちがある」と話す。

どお？　タダのわがままだと思わない？
要約すれば「ワシは最高のロケで体操がしたいんじゃ！」ということだ。

彦根市の対応は・・・

世界遺産登録活動を進める中、市は3月中旬、参加者側に口頭で場所を変えるよう求めた。文化財課は「そもそも開場時間（午前8時半～午後5時）外」とし、国宝や重要文化財の保全や防災・防犯面から、城の内堀沿いの金亀児童公園などでの活動に移行するよう伝えた。

別にないがしろになんてしてないし、理由も明確。
譲歩案まで出してくれてるよ？

これが若い子のストリートダンスとかスケボーとかストリートミュージシャンとかだと犯罪扱いだよ。


ところがこれだけの気遣いがあるにも関わらず
このじじいおじいちゃんたちの対応は・・・

男性らは「天守で健康づくりをする会」（仮称）を立ち上げ、4月4日、市に陳情書を提出。約140人分の署名を添え、「長年ラジオ体操を通じ、生活リズムや郷土愛を育んできた。城内の異変や不審者にも注意を払い、一定の防犯、抑止効果も担っている」とし、理解を求めている。

なんという自己中。
なぜそこまでその場所にこだわるのだ？　その足元に埋蔵金でも隠しているのか？


長年の習慣を変えたくない気持ちはわかる。
でもさ、世界遺産登録という大きな目標があって、郷土愛を主張するのなら譲歩すべきだと思うよ。
しかもすぐそばの公園ならいいよって、そんな愛のあふれる提案までしてくれてるんだし。
若いもんに指示されたくないのかもしれないけど、世の中を回しているのはもうあんたらじゃない。
過去の功績は過去のもの。今には今の困難があるのだ。

老人とはおっとりのんびり優しい存在。それはもう幻想だってことなのでございますな。